駅名の由来 ~都立大学はもうありません~

都立大学駅というからには、文字通り「都立大学」があるのか?

実は、東京都立大学も都立大学付属高校もありません。

つまり、「以前にあった大学名がそのまま駅名として残っている」というのが正解になります。

都立大学はどこに行った?


(↑)現在の「桜修館中等教育学校」(2018.4.28撮影)

東京都立大学は、文字通り都立大学駅を最寄り駅として、1991年まで「八雲1丁目」にあったのですが、その年に多摩ニュータウンに移転しました。

その後、石原慎太郎氏が都知事であった2011年に「首都大学東京」と名称を変更しています。

また、併設されていた都立大学付属高校は、大学の名称変更と同時に、同じ敷地に2006年に開学した「桜修館中等教育学校」(都立の中高一貫校)に吸収されることになりました。

この瞬間に「都立大学」という文字のついた学校はなくなったことになります。

ちなみに、この桜修館中等教育学校は、毎年東京大学を始めとした難関大学に数多く進学者を出す進学校です。

東京南部にある都立の中高一貫校は桜修館だけなので、目黒区、品川区、大田区あたりの小学生やその親御さんには、学費も安いこともあって人気になっています。

住民アンケートをする名称は変更されず

過去、東急の近隣沿線である目黒線、多摩川線の路線名変更の際に駅名を変更するかどうかの機会がありました。

1999年東急電鉄は、名称変更するかどうかの住民アンケートを取りましたが、「名称変更希望者が3分の2に達しない」という規定上の理由で、存続されることになり今に至っています。

現在も「都立大学」「都立大」を名乗るマンションは多数





駅名はもちろん、地名としてもその名はありませんが、ブランド価値があるためかマンションなどの不動産には「都立大学」「都立大」を名乗っているものも多く存在しています。

現在でも、駅周辺の開発で新たに建築中のマンションには、「○○○都立大(学)」として分譲予定のものも多く、今後も駅名を変更する可能性は低いのではないかと思います。

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